📔 日記

秋湿り


 ざあっと雨の降りだす音で目が覚める。その音はたちまち頭をおおって右のこめかみの奥に集まり鈍い痛みになった。また頭痛で目覚めたらしい。今月になって幾度目だろう。そとはもう明るい。こういう時の作業も型が出来た。コップ一杯分だけ湯を沸かしてその間にマウスピースを洗い口を漱ぐ。湧いたお湯で薬を飲んでからあらためて一日分の水をポットにそそぎ込み、ふたたび沸かしながら二度寝する。二度寝はたいてい寝られない。一時間くらい不毛な想念が頭を巡りつづけて、治ったような治らないようなぼんやりした頭でのそのそ起き出す。雨は降って降っている。
 秋になってから永遠に雨が降り続いている。目玉が腐って骨と脳にカビが生えている。



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