📔 日記

無限カメムシ


毎年、夏になるとカメムシが大量発生します。
今年はふしぎにカメムシを見かけなかったのでほっとしました。

ところが九月の半ばを過ぎて、それは突然にはじまりました。
夜、帰宅すると、アパートの廊下がたくさんのカメムシでにぎわっていました。
ぞっとするので壁を見ないように、また刺激して飛び立たないように、首をすくめて廊下を滑り抜けます。
床にもたくさん落ちているので、踏まないように歩きます。
一部は玄関の隙間に首を突っ込んで、扉がひらくのを待ち構えているように見えます。
そっとひらいて、さっと入って、ぱたんと閉めます。
一匹も侵入していないことを確認して、ほっとします。
カメムシの湧いた廊下や玄関を想像すると、家に帰るのが不安になります。

帰り道に注意してみると、ほかの住宅やアパートの壁にはほとんどカメムシはいません。
街灯のまわりにもいません。
今日は湧いていないんだなとおもって安心して帰ってくると、自宅のアパートにだけ、小豆をばらまいたみたいにカメムシが湧いているのです。
なんでだ??

僕はカメムシはけっして嫌いではありません。
カメムシは自分を守るためにくさいにおいを出すけれど、それは身の危険を感じるからで、ふだんはおっとりとしたおとなしいヤツです。
人を刺したり、噛んだり、あばれたりしない平和な虫です。
よちよちとマイペースに歩いているカメくんを見ていると、心がなごみます。
でも、一匹だけならかわいいとおもうけど、たくさん集まってくるとさすがに気味がわるい。

朝になるとほとんどいなくなりますが、かわりにたくさんのなきがらが落ちています。
何匹かは、まだ命があって、のそのそ動いています。
ほうきで掃き出すと、なきがらは軽い音をたててすべっていき、壁にコツンと音を立てます。
生きているものは飛び上がって、少しはなれたところに着地します。
そのまま朝の曇り空へ消えていくものもあります。


スターウォーズ風です。星の数だけカメムシがいます。いりません。


扉の隙間に待機して、共連れを狙っています。させません。


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