📖 チラシの裏
砂のついたキャンディ
2026/03/19
かつてインターネットが荒野だったころ、そこで人間と出会うのは、幸福な偶然でした。そこでは互いに出会いを祝福し、おそるおそると、でも親しみを込めて、見えない相手との交信を楽しみました。個人が、個人の目線で、個人的なつながりを育んでいました。
今は、ネットをひらけば、不幸な必然として、人が人に向ける敵意と憎悪に衝突します。インターネットが、他者を攻撃し、身の丈に余る思想を大上段に振りかざし、人間が憎しみ合うための道具になっているような気がします。
もはやネット社会は、人恋しい荒野ではなく、肩をぶつけ合いながらストレスが増幅していくスクランブル交差点になっているわけです。
発展とはなんでしょうか。この数十年、インターネットはなにが発展したのでしょうか。
私は今、ツールと意志とを用いて、見たいものから、見たくないものをそぎ落とすことを試みています。皮肉になことに、その見たくないものこそ、私の心を誘い、見たいもの以上の時間を奪っていたのです。
"出会いという美しい言葉を汚したのは、私たちがつくり出したネット社会です。"
- 岩崎俊一