📖 チラシの裏

空欄を埋めよ



社会で生きていくためには役割を演じなければいけないし、その役割が未熟な自分を成長させてくれる面もあります。
でも役割だけで生きていると、きっと幸せを感じないのだろうなと思います。
自分のなかの子供心に栄養を与えてあげることも大切ですね。

心理学の話では、一人の人間の中に老若男女すべての性質が存在するらしいです。
僕は老若男女という意識はないのですが、親から植え付けられた動かしがたい土台の部分と、あとから自分で育てることのできる部分があると感じています。
自分のなかに対立する性質があって、どちらが本当の自分かわからなくなるのですが、常に行ったり来たり、往復している感覚です。

人間は、いつもほんとうの自分を探しています。
実際は何者でもない動物なのに、大脳が発達した結果、思考回路が複雑になって、すべての空欄を埋めないと気が済まないのかもしれません。
でもその空欄に正解は用意されていません。
仏教のほうでも、中心には何もないというような話を聞いたことがあります。

僕は無宗教ですが、仏教はきれいごとを言わないので好きです。
人生なんて苦しいことしかないんだよとか、どうせ時間がたったらみんな無になっちゃうんだよっていう諦観が、ニヒルに育った自分には親しみがあります。
でもそこで、「だから好き勝手していいんだ」とはならないところに重みを感じます。
「それでも正しく生きていくんだ」という覚悟にはじめて価値が芽生えるのだという考え方(違うかもだけど)がかっこいい。
あきらめるのは「他人や環境のせいにすること」であって、自分をあきらめるわけではないんですね。

論語の中に「道が人を広げるのではない。人が道を広げるのだ。」みたいな教えがあって好きな言葉なのですが、これにも通じているなと思いました。
僕たちはお客様面して生きていることが多くて、その受け身の態度から不平や不満が生まれるんだなあとおもいます。
人生の意味も、自分らしさも、人間自身が創造していくものだと思います。


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